玉ねぎは一年中手に入る、身近な野菜ですね。
玉ねぎは古くから過酷な労働を乗り切るための、貴重な強壮剤だったということで、この栄養成分だけを見ても納得ですね!
まるごと新玉ねぎと手羽先のポトフ
こちらのレシピはオレンジページのレシピをアレンジして作ってみました。
新たまねぎをまるごと煮込んだ美味しいポトフ。
鶏肉は手羽先をつかいました。
新たまねぎの他にも、人参やセロリなど滋養成分が満載の簡単ポトフです。
まるごと新玉ねぎと手羽先のポトフの材料
【まるごと新玉ねぎと手羽先のポトフの材料(2人分)】
- 新たまねぎ・・・2個(小ぶりのもの)
- 人参・・・・・・1本
- セロリの茎・・・1本
- 手羽先・・・・・4本
- ローリエ・・・・1枚
- 洋風スープの素(顆粒)・・小さじ1/2
- 酒・・・・・・大さじ1
- 塩・・・・・・小さじ2/3
- こしょう・・・少々
- 水・・・・・・3カップ
お好みでパセリのみじん切りを適宜ふります。
1人分208kcal・塩分約2.1g
材料を切ります
新玉ねぎはまるごと使うので、置いた時に安定するように、下を切り落とします。
人参は、皮をむかずに縦半分に切り、それを斜めに3等分にします。
セロリの茎はスジを取り、3~4等分に切り、さらに食べやすくタテに2、3本に切ります。
手羽先は、裏側に2,3本タテに切り込みをいれて食べやすくします。
材料を鍋にいれて煮込みます
厚手の鍋に材料を全ていれて、ローリエと水3カップ、酒大さじ1を加えて強火で加熱します。
私はホーロー鍋を使いました。
煮立ってきたらアクを取り、スープの素、塩小さじ2/3、こしょう少々をいれフタをして弱火で40分ほど煮込むと出来上がりです。
器に盛ってお好みで、きざみパセリを振るといいですね。
まるごと新玉ねぎと手羽先のポトフの栄養成分
3種類の野菜と手羽先をつかったポトフには、野菜の抗酸化成分ファイトケミカルと手羽先の滋養成分がたっぷり含まれ体にやさしいスープです。
新玉ねぎ・人参・セロリ・手羽先、それぞれの食材に含まれる主な栄養成分はこちら。
玉ねぎの栄養成分
玉ねぎの栄養成分は次のようなものです。
- イオウ化合物(辛み成分)
- グルタチオン
- ケルセチン
- オリゴ糖
- セレン
血液をサラサラ成分で、血流改善効果や血栓予防・血糖値やコレステロールを下げる作用があります。
また、疲労回復・新陳代謝改善・抗菌作用・抗アレルギー効果が期待されます。
玉ねぎの旨み成分で強い抗酸化力があります。
3つのアミノ酸、「グルタミン酸」「システイン」「グリシン」が結合して構成された成分。
抗酸化作用や、解毒作用があり、血管の若返りや老化防止の効果が期待されるもの。
玉ねぎの色素成分で、強い抗酸化力があります。
ポリフェノールの一種で、血管の若返りや老化防止の効果が期待されます。
さらに、脳細胞内伝達物質を強化することから、認知症予防への効果も期待される成分。
玉ねぎの甘味成分で整腸効果があります。
腸内の善玉菌のエサになることで、腸内環境を整えてくれるもの。
免疫力アップや便秘解消にも役立ちます。
玉ねぎに含まれるミネラルで抗酸化作用があり、免疫力アップや精神を安定させる作用があります。
玉ねぎの歴史は古く、ピラミッド建設の労働者にも提供されていたとされます。
過酷な労働を乗りきるための、強壮剤的な役割だったのです。
抗酸化成分が多く含まれる機能性食品の玉ねぎには、ビタミンやミネラル、アミノ酸も豊富に含まれています。
アミノ酸で特に多いのは、グルタミン酸やアルギニン。
アルギニンは、体内で合成することができる「非必須アミノ酸」。
通常なら体内で生成できるものですが、体力を消耗したときや炎症を伴う場合には、必要量を充分に合成できなくなる成分です。
アルギニンは血管を広げて血流をよくしたり、免疫力をアップし病気にかかりにくくしてくれます。
ビタミン類で特に多いのは、ビタミンCと葉酸をはじめとするビタミンB群。
ビタミンB1は糖の代謝に不可欠な成分で、アリシンと結合すると体内での吸収率があがり糖の代謝に役立ちます。
さらに、疲労回復や不眠・イライラなどの解消にも作用してくれます。
ミネラル類で特に多いのは、カリウム。
カリウムは健康維持には欠かせない大切なもの。
体内の細胞内にあって、ナトリウムとともに細胞の浸透圧を維持したり、心臓機能や筋肉の調節、神経刺激の伝達、酸や塩分の調節などに働いてくれます。
カリウムは、摂りすぎたナトリウム(塩分)の再吸収を抑えて体外へ尿として排泄し、血圧を下げる効果があります。
さらに、玉ねぎは漢方では体を温める食材。
体温が上がることで免疫力を高めたり、基礎代謝を上げるという嬉しい働きもあります。
人参の栄養成分
人参に含まれる抗酸化成分は、α-カロテンとβ-カロテン。
β-カロテンは身体の中でビタミンAに変換され、肌や粘膜を正常に保ったり眼の働きを健全にする効果を発揮します。
ビタミンAは、眼の粘膜や角膜に作用し、夜盲症(とり眼)やドライアイから眼を守ってくれるのです。
そして、ビタミンAに変換されなかった分は抗酸化物質として作用し、老化防止や生活習慣病予防に役立ってくれます。
その他のビタミン類では、ビタミンK・ビタミンC・ビタミンE・ビタミンB1,B2,B6、ナイアシン・葉酸・パントテン酸など含まれます。
ミネラル類では、カリウム・ナトリウム・カルシウム・マグネシウム・リン・鉄。
特にカリウムは、玉ねぎよりも多く倍近い量が含まれています。
セロリの栄養成分
セロリに含まれる抗酸化成分はβ-カロテン・ビタミンE・ビタミンC。
ビタミンACE(エース)といわれる成分を一度に摂ることができる野菜です。
セロリといえば、独特の香りがあり、好き嫌いが分かれることも。
豊富な香味成分があることから、ハーブのような使い方をされてきました。
セロリの香りを生み出しているのは、アピインやピラジンの香り成分。
アピインは神経系統に作用し、イライラした気分や不安感を鎮めるのに役立ってくれます。
さらに、食欲増進や血圧上昇を抑える働きもあるとされます。
ピラジンにもアピインと同様のリラックス効果に加えて、血液サラサラ効果もあると考えられています。
香り成分以外で多く含まれるは、カリウムです。
玉ねぎやニンジンにも多く含まれている成分で、健康を保つために不可欠な成分です。
細胞内の浸透圧を維持したり、体内の余分な塩分の吸収を抑えて、排出をうながしてくれます。
手羽先の栄養成分
手羽先は鶏の腕の部分で、付け根部分が手羽元、先のほうが手羽先です。
手羽先肉は軟骨や骨の部分なので、コラーゲンが豊富。
コラーゲンは体を構成するタンパク質の1/3を占める大切な成分です。
細胞と細胞をつなげる働きなど、身体を構成する成分として欠かせないもの。
肌や血管に柔軟性を持たせたり、関節を滑らかに保つ働きがあります。
その他の手羽先の栄養成分では、ビタミンK・ビタミンA・ビタミンE・ビタミンC・カルシウム・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12タンパク質と豊富に含まれています。
ミネラル成分はで特に多いのは、カリウムとリンです。
他には、ナトリウム・カルシウム・鉄・亜鉛・銅・ヨウ素・セレン・クロム・モリブデンと豊富です。
薬膳では鶏肉は気を補う食材で体を温める作用があり、滋養強壮効果があります。
まとめ
野菜には人の体では作れないファイトケミカルが豊富にふくまれ、抗酸化作用抜群。
栄養豊富な野菜と滋養効果のある手羽先を組み合わせたポトフで、体調を整えましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。